さつまいもは、多くの日本人に親しまれている食用作物です。
焼き芋やさつま芋の煮物、スイーツなど、様々な料理で美味しく頂けます。
実は、家庭菜園でさつまいもを育てることも可能なのです。
種苗店や園芸店などで種芋を購入するのが一般的ですが、身近なスーパーで売られているさつまいもから、上手に種芋を選び出せば安価で家庭菜園を始められます。
ここでは、そのコツと注意点をご紹介します。
スーパーで種芋に適したさつまいもを見分ける方法
スーパーのさつまいもから種芋を選ぶ方法を調べました。
適切な大きさと形状を選ぶ
種芋に適した大きさは、直径2〜3cmほどのさつまいもがよいとされています。
大きすぎると発芽から生長までに時間がかかり、うまく育たない可能性があります。
また、形が不揃いで変形しているものは避けましょう。
重みと新鮮さを確認する
同じ大きさでも、重みのあるしっかりとした皮つきのさつまいもを選びましょう。
表面に傷がなく、新鮮そうな個体がベストです。
切り口や傷の部分を確認する
切り口から芽が出ていたり、ひび割れや黒ずみのあるさつまいもは避けましょう。
種芋用さつまいも|買い置きと保存のコツ
スーパーで種芋用にさつまいもを買った後、植え付けまでに注意したいことを調べました。
乾燥と低温に注意
購入後は切り口が乾燥すると発芽が遅れる原因になるので、新聞紙などで乾燥を防ぎましょう。
冷蔵庫に入れると低温障害のリスクがあるので注意が必要です。
適切な保存場所と期間
10度前後が適温です。
買い置き期間が長くなる場合は、発芽の遅れを防ぐため冷暗所に保存するのがよいでしょう。
芽が出たら早めに植え付け
一方、切り口から芽が出始めたら、速やかに植え付ける準備が必要です。
芽が伸びすぎると植え付け時に傷つき、発芽不良の原因になります。
種芋に向いているさつまいもの品種、向いていない品種
様々な品種のさつまいもがスーパーに並んでいますが、どの品種が家庭菜園の種芋に最適なのでしょう?
ここでは家庭菜園の種芋に向いている品種と、そうでない品種を調べました。
種芋に向いている品種
一般的に、紅はるかや紅あずまなどの皮の赤い品種が種芋に向いているとされています。
上手に貯蔵できるだけでなく、発芽力も高いのが特徴です。
種芋に向いていない品種
生食用のさつまいもや加工用の品種は、貯蔵性が低かったり発芽力が弱かったりする場合があるので、避けた方がよいでしょう。
まとめ
スーパーのさつまいもから種芋を選ぶ際は、大きさや形状、重みや新鮮さ、切り口の状態をチェックして、適した個体を探すことがポイントです。
赤い皮タイプの品種が種芋向きですが、生食用や加工用の品種は避けた方が無難です。
購入後の保存方法にも気をつけて、芽が出始めたらすぐに植え付けを行いましょう。
身近なスーパーのさつまいもを上手に活用すれば、自家製のおいしいさつまいもを収穫できますね。